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母の日です。

折角にょたさまがお母さんになったことだし、慌てて母の日ネタを書き上げました。
基本的に生活は下でしているので、(パソコンは上にあります。)久々にノートに文章を書きました。笑

我が家ではカーネーションを買ってきて活けました。
まあ、そんな感じの話です。笑

女体化小太郎の最終回への感想、ありがとうございましたvv
早い段階でメッセージをいただけると、こんな更新ないサイトでも来て下さっているんだなあ、と、とっても嬉しい気持ちになります☆

拍手お返事、今回は反転で書かせていただきます^^
拍手お礼も今書いていますので、もうしばらくお待ちくださいね!

お嫌いでなければ、続きに母の日ネタをアップしてますので、ご覧下さい☆
女体化小太郎の設定ですので、注意です!



5/10 1:22に下さった方。

なんとか幸せになれましたー☆
可愛い子ども達を書いているのが一番楽しいです(*´∀`)
兄妹では愛し合えないのが辛いですね!笑
将来そういうのに苦しめばいいと思う。特にお兄ちゃん。笑
嘘だよ、いいおにいちゃんになればいいと思うよ^^
ドキドキしていただけて、光栄です★
とっても時間がかかってしまって大変申し訳ないのですが、こうして読んでいただけて、すごく嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!
ありがとうございました!!!



5/10 Tさま

ありがとうございます!
多分出産時は、半蔵さんは半泣きになってオロオロしてると思います。
生まれた子を抱かせてもらったときは、嬉しくて人目も気にせず泣くと思います。笑
そんな半蔵さんですが、とってもしっかりしてます。
いざってときにかっこいい半蔵さんが大好きです^^
毎回思うんですが、ほんとこの人小太郎のこと大事に思ってるなあって思います。
松千代、何気に可愛いですよね^^
わたしは、「あなたを待つ千代」の方の意味で愛でたいと思います。笑
確かに、気になる情報が全然明らかになってないって、重要な萌要素ですよね・・・・
それだけで何パターンもお話がかけそうです★
双子たちだけでなく、源太ちゃんにも注目していただけて、嬉しかったです!
ことあるごとにちょっかいを出してくる源太ちゃん、何気に三人の話とかも書きたいです。笑
ありがとうございました!!!




押してくださった方々もありがとうございました!!!
たくさんの拍手、とっても嬉しかったです★

では、母の日ネタ、よろしければどうぞーー!



「匂乙女」






「子どもらは、」
縁側で一人将棋を指している半蔵の背中に声をかけた。
半蔵は腕組みをしたまま、うん、と唸っただけで、顔も上げようとしない。
「半蔵、」
「うん、え、ああ、」
名を呼んでやると、やっと顔を上げた。
聞こえてもいなかったのか。
腰に手をやって、小さく溜息を吐いた。
 
「子どもらは、と聞いたのだ。」
半蔵は、ああ、と返事をして、ぐるりと一度、あたりを見回し、今度はさあ、と首を傾げた。
「さあ、では困るのだが、」
思わず顔を顰めた。
用事を済ませるから、目を離さぬよう、と言っておいたのに。
半蔵はというと、将棋の駒を指で弄びながら、どこかに遊びに出たのだろう、などと、暢気なことを言っている。
「そのどこかが問題なのだろう。」
呆れて言った。
もうすぐ夕食の時間になろうというのに、子どもらは遊びに出たまま、帰ってこない。
日が暮れるまでには、まだ時間があるが、
 
「探しに出ようか。」
半蔵は驚いて、冗談だろう、と苦笑いをした。
むっとしながら、髪を結う。
「誰が冗談など言うものか。」
履物を用意していると、半蔵が慌てたように腰を上げた。
「何だ、本当に行くのか、」
「ああ、日が暮れてからでは遅い。」
「良い、おれが行こう。」
「頼りになるものか。」
「何だと、」
半蔵もさすがにむっとした様子で、我の体を押し返すようにして、庭へ降りた。
 
「好きに遊ばせてやれば良いものを、」
ぶつくさと言われたものだから、素直に任せることもできなかった。
半蔵の襟元を引きながら、我が行くと、意地になって言った。
半蔵が、唇を尖らせながら振り返る。
「夕飯の支度もあろう。じっとしておれ。」
「気遣ってくれておるような気がせぬな。」
「ああ、そうだ。」
かっとなった。
思い切り、半蔵の腕を引いた。
一言言ってやらねば、どうにも気がすまなかった。
「何だ、その」
言い草は、
 
「ただいま、」
きゃっきゃと笑いながら、子供が二人、庭へ駆け込んできた。
半蔵の腕を掴んだ手から、力が抜けた。
息を切らしながら駆け込んできた、その手には、
「母上、」
千蔵が、大きな瞳で我を見上げた。
半蔵の着物を握ったまま、我も目を瞬かせる。
 
「はい、これ、」
千蔵と小代とが差し出したのは、両手いっぱいに摘んだ、ツツジの花。
 
半蔵の顔をちらと見て、すぐにその手を離し、両手でそれを受け取ろうと思ったが、どうにも、この両手には収まりそうもない。
腰をかがめて、前掛けを広げ、そこへ花を受け取った。
白いまえかけに、桃色の花が咲いたようだった。
「くれるのか、」
二人は、うん、と頷いて、その瞬間、はっとしたように、その中の一つを取り上げた。
 
「これは、」
桃色の花に紛れて、一つだけ摘まれた、白いツツジ。
「こちらです、」
小代はそれを、懸命に背伸びをしながら、我の髪へと飾ってくれた。
「ほら、小代よりも、母上の方がお似合いだ。」
千蔵は恥ずかしそうに笑ってから、遅くなってごめんなさい、と頭を下げ、小代の手を引いて、屋敷の奥へと入っていった。
 
「まだ続けるか?」
半蔵が意地悪く笑った。
知っていたくせに。
本当に、人が悪い。
「いいや、」
もう一度、その初めての贈り物に目を落として、小さく笑った。
 
言い争いなど、馬鹿馬鹿しい。
 
「さて、今日はおれが飯の支度をするとしようか、」
半蔵はそう言って、よいしょ、と縁側へ上った。
何だ今日は、みんなそろって。
明日嵐が来たとしても、これでは仕方がない。
 
「良い、我がやる。」
「おや、まだ言うか。」
半蔵も笑っている。
我は、良い良い、と、手を振りながら身を翻した。
 
「飯は良い。それより、あとで将棋の相手でもしてもらおう。」
ツツジが散ってしまっては、おもしろくない。






母の日があったかどうかなんて、そういうことは言っちゃいけねえ。
愛情があれば、いいじゃないか。

ありがとうございました!

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